初日レポは1個下の記事っぽいです。
きょうは8月4日?
リボンの騎士を観てから3日経ったというのにまだ軽い興奮状態にあります。
吉ヲタ的感想で書こうと思ってたことはロテさんのとこ読んだら書いてあったので、
すっきりさわやかに気が済みました。あの、小春との芝居でのあの動きと、最後のトークでの
高橋への言葉としぐさに私もやられたっす。魔女との絡みは言うまでもなく。
ガチなズモガナ。岩ズモガナ。(ロテさんのところがわからない、という人は「ハイパー漢字」で検索するといいみたいですよ)
初日レポ、「続きを読む」に書いた「白と黒の対比」のところに次の一行を足しました。
未熟と成熟。その間にあるのが「成長の物語=葛藤の物語」。
そういう対比だと思うと美勇伝のアレも意味があるような気がしてくるな、と。
初日レポの加筆は終了。んで、きょうは、昨日から考えていたどーでもいいこと書きます。
「わからない」っていう言葉が「ミステリーオブライフ」で出てくるじゃん?
この歌詞に接したとき少し違和感があって、なんで違和感があるのかなと考えてたら、
「わからないから、いい」ってつんくワールドではほとんど出てこない概念だからだと思った。
「わからなくても、いい」ならあったような気がする。励ましたり応援する文脈で。
そして、この「わからない」はネガ。そんなとこにいないで上がっていこうよ、というマイナスな場所。
基本的につんくは「わかってる」前提で世界を見てる。
明るい未来が来るのはわかってる、だからみんなポジでいこうぜ、と。
(「Ambitious!」なんかもそうだよね)
一方、「ミステリーオブライフ」の「わからない」はポジだ。わからないから、いいんだ、と。
つんく的(Ambitious!的)“わかりやすい”ポジティブとは違う。
「Ambitious!」と「ミステリーオブライフ」どっちもポジなのに違うもんだなぁと感じた。
(詞、楽曲のよしあしは別にして、個人的には「わからない」をポジとする感覚が好き。自分にとってはリアリティがある)
で、「Ambitious!」のc/wですよ。
iPodに入れてて、昨日シャッフルモードで出てきて「あれ、これミュージカルでは使われなかったんだ」と思った。もともとイメージソングとかだったんだっけ?「わたしがついてる」。
こっちは「わかってる」の連発なんだよね。
なんかね、これ、木村から娘。たちへの稽古がんばれソングに聴こえてきた。
いつもと少し違う「わからない」の海に娘。を放り込む前に「わかってる」ってメッセージを出したような。「いばってるアイツ」は木村で。なんてうがちすぎかもしれませんが。
「わたしがついてる。」が木村から娘。へのエールだとしたら、初日の最後のMCでの吉澤のこの言葉が、それへの返答になってるんじゃないかと私は思った。
「みなさんをびっくりさせようと思ってがんばってきました」
この言葉に、やわらかなプライドを感じた。
ちょっと泣きそうになった。
笑顔でサラッと言ったんだよな。
吉澤の感じてる手応えみたいなものが伝わってきたし、努力を楽しんでる感じも伝わってきたし、でもやっぱり大変だったんだろうなっていうのも伝わってきたし、キツイなって時に俺ら観客の反応をイメージして乗り越えてくれたのなら、なんかちょっと役に立ったみたいでうれしいし。
ええ、びっくりしましたとも。
国木田独歩の「牛肉と馬鈴薯」じゃないけど、びっくりするために人は生きてるのかもしれないからさぁ。
他に、全体のことで思ったのは、男女差別のこととかスルーしなかったのがすごいなと。
「女!」の連呼とかさ。男役の女性に女性差別をさせて、さらにそれをひっくり返す、ということでおしつけがましくないけど痛々しいような切実なような気持ちにさせられた。考えさせられた。これは子供に見せたいね。私も是非、次は子供と来たいと思いました。もしいたら。
PS
「○○こそ真実なのだ!」っていう大臣の台詞あったじゃん?あれは木村のプライドかなと思った。
あの台詞とその周辺だけは、物語とも娘。とも関係ない、作家の言いたいことコーナーな気がした。あの劇作家の名前をわざわざ出したり、なんつーか、男女差別もそうだけど「学べ!」というとおおげさだが、「いろんなことに興味を持て!」「重層的に物事を見ろ!」「真実を探せ!」
というような作家のメッセージ。
そーゆー意味で、子ドモとか、狭い世界に閉じこもりがちな大人ドモにおすすめ。って俺だから。