よーし、誰のレポも読まずに書く!てかログインできねーじゃん!
握手会、行ってきました。夕方の部です。
集合場所のいちょう坂ってここ☆カナと思って坂の手前で逡巡していると
坂の上から元気よく降りてくる女性二人組とすれ違った。
彼女たちは満面の笑みでこんな会話をしていた。
「廃人になりそう♪」
「なるなる♪」
昼の部に参加した吉ヲタの女ヲタの方々に違いない、と確信し、私も廃人になるために小走りに坂を上った。
・・・・って物語にしてどーすんだ。
いやー、寒かった、待ってる時間が長くて。ぶっちゃけ最後のグループでした。
待たされた上に会場でも後ろの方とか泣きたい。泣いたら涙で余計に寒くなるからガマンしたのさ。どのくらい寒かったかと言うと、会場入る直前にFC会員証とかチェックされるんだけど、会員証と期限証を会員証ホルダーみたいなのに入れてるじゃん、カードがちょうど入る青いやつ。係りの人がホルダーから出して裏とかまで見てチェックしてホルダーに戻さずに俺に返してよこしたのだが、手がかじかんでそれをホルダーに入れることができなかった。手の感覚が戻ってカードをホルダーに戻すことができたのは会場入って40分ぐらい経ってから。今、ノド痛いです。完全に風邪ひきかけてます。
ろてさん早く入れた上に最前とかかなぁ、えーい、いやがらせしちゃえ(こらこら)と思って「ろてさん!」と叫ぶため息を吸うこと数回。しかしそのたびに咳込み、声を出すどころじゃなかった。
咳をしてもひとり。これは大正14年、尾崎放哉がモーニング娘。光井愛佳握手会に参加した時に詠んだ不定律の俳句です。
なんだかんだあって光井登場。続いて小春とよっすぃ。
わー。わー。私服風衣装かわいい。よっすぃ髪はねさせててかわいい。美人。はぁ。
横顔きれー。ニコニコしてるー。楽しそう。
光井のオーディションから横アリまでのビデオが流れた。
吉澤ひとみを見る吉澤ひとみ、に萌え。でも表情はよくわからず。
待ち時間に併設されてる水族館行ったと話していた。
よっすぃが「マンボーって目が悪いから水槽のガラスにぶつからないようにこう、ふわっとビニール貼ってあるんだよ、知ってた?」みたいな話を身振り手振りでしてくれた。
適度に光井や小春に話をふりながら楽しそうに話す吉澤。なんか泣きそうになった。3人で思い出?とか言うとおおげさだけどさ、いい時間だったことが言葉の端々から伝わってきた。短すぎるよなぁ。卒業まであと何ヶ月だろう。
あと印象に残ってるのは、「14歳はいいですね、かわいいとか言われて」と吉澤がスネたら前の方の女ヲタの人が「よっすぃもかわいいっ」って言って照れながら「ありがとう」って応えてた。
随所で我々(誰?)の望んでいた、吉澤を取り合う光井と小春の図が垣間見れた。
「小春だってー」「小春は?小春は?」と適切なタイミングでつっこんで、お約束で吉澤にいなされる久住に頼もしさすら感じた。いやー、小春すごいわ。
光井は意外と度胸あるタイプなのかも。無意識のステージ度胸のようなものを持っている。
横アリのトークが「バスガイドみたいだったよね。素なの?」と吉澤が尋ねると「違いますよぉ」と言って、いつか関西弁で話して関西娘としてがんばりたいみたいなことを硬すぎず柔らかすぎずの雰囲気で話していた。お父さんがお坊さんなんだよね。人前で話すのは仕事の一部じゃん。だから話し方とか、なんとなーく、お父さんの仕事とか見ていたら身に付いたものがあるのかもと思った。バスガイドっていうか、ゆっくり&抑揚が丁寧ってことなんだと思う。まさにお坊さんトークの基本かと。
それで「お」と思ったのは、好きな食べ物の話の時に、光井は苺で、久住は「うめぼしのおかしー。かわいいでしょー?」(苺ほどかわいくない、というツッコミを待っている久住は大人になったものだという感慨もあったがここで言いたいのはそれではなくて)と言って、ひとしきりあったあとに会場の空気的に、えと、よっすぃに話ふらなくていいのかな、ま、いいっちゃいいけど、となったまさにその瞬間に「吉澤さんは?」って言ったのは光井だったんだよね。そのタイミングとか声のちゃんと出てる感じ(迷いながら言うと中途半端な声になるじゃん?そうじゃなかった)が、俺的に「お、やるじゃん」だった。
ちなみに吉澤の答えは「最近は、ひとり鍋かな」だった。「豆乳鍋とか。野菜がとれていいですよぉ」って。
そんなこんなで待たされた寒さやらトークの楽しさやらで握手のことは忘れていた。
が、白い机が出てきて、いよいよ握手の開始なのだった。
最初は子ども。あとはヲタ、ヲタ。ヲタ、、、。列が最初、動かなかったのね、順次ずるずる移動するんじゃなくて最初の数百人ぐらいの握手を、入った時の場所で動かず(動かされず)に立って見ていた。だから、なんつーの、自分が握手をするっていう実感がわかなくて「握手会を見る会」に来たようなのんきな気分が続いていた。小春、光井、吉澤の順。高速握手で特によしざーの隣の引き剥がし人はちょっと強引で、早いなぁって見てて思った。ヲタに悪気がなくても、あまり言って欲しくない言葉とかあるだろうし仕方ないかな、と思った。
でも。
ついに列が動き始めて、なんか慌てた。
だんだん近づいてくるー。うわー。
遠くにいたから、このだんだん近づく感じがヤバかった。
だんだん、だんだん。だんだん、だんだん。頭がぼーっとしてくる。
誰かにハガキを見せて、誰かに手を見せて、ステージにあがる。
やべー。何言おう?てか言う暇ないなぁ。おっと小春だ!
うわ、こっち見てるよ「こんにちは!」誰だよそれ俺だよ俺が小春にコンニチハって言ってるバカだな俺どーすんだ手出してうわつかんじゃったよじーっと見てるよ俺を目でかっ「いつも見てます」さらにバカだよだから俺が小春は「はいっありがとうございます」ってすげーアイドルっぽく言ったよどこがアイドルっぽいかって言うと俺に会えてうれしそっぽくね?と思わせてくれるほどに身を乗り出して近づいて笑顔だったよポジティブなものしか出てなかったよすげーよキラキラだよなんなんだこの空気この魔法このミラクル、お、あんたは光井だねみっつぃ〜だ、笑ってるね笑顔だねキミに言うことは決めてあったんだ普段は人に言わない言葉なんだけどこういうときは言ってもいいっていうか言うしかないだろって思ってたんだそれは「がんばってください」って言葉なんだ当たり前すぎだけど俺的にはがんばってくださいってめったに言わないからだってたいていの人はもう既にがんばってるんだよだから追いうちをかけるようにもっとがんばれみたいなことって言いたくないから言わないんだがんばってる人にはねでもキミはこれから間違いなくがんばる人だしがんばって欲しいから、だから思い切って言うんだこれはすげーレアで貴重なケースなんだけどそんなことまでは説明できないから俺は一生懸命笑ってぎこちなく笑ってみっつぃ〜の笑顔を浴びたのさ手を握ったのさそして手を離してふと左を見たらおっと偶然ですねこんなところに吉澤ひとみさんじゃありませんかなんであなたがここに?
「いつもありがとうございます!」しまったそうだよディナーショーの時もそうだった、よしざーさんに先に言われて俺はどうしたらいいのかわからなくなってしまうんだ学習能力ねー助けてどうしようって俺がいつもライブ行ってるの知ってるのかなでも「いつも」ってほどでもないよな横アリは行ったけど横アリに俺いたの知ってるのかな知ってるとしたらなんで?じゃあリボンとかもけっこー行ってたのも知ってる?いやそこまで知ってるわけないていうかみんなに「いつも」って言ってるんだからそこで考え込むな俺さっさと言うことあるなら言わないと俺引き剥がされるよ手つかんでないけどまだだった早くつかまないと誰かに通報されて連行されるかもしれない握手しに来たのにだらだらしてたでしょうの罪とかでつかまって結局握手できないんじゃ何のためにここに来たのか何のために生まれたのか何のため〜って今ぜってー歌うと思ったベタだよねあんたってとりあえず手つかまなきゃとりあえずってなんだよ枝豆かよアスパラベーコンかよ違うだろすごい瞬間なんだよいいこと言いたいんだよ吉澤さんがパッと笑顔になるようなさ、いい人だなーみたいな感じの空気がふわーって生まれるみたいなさ、だからええっと言葉が先?手が先?手羽先?ぶぁかか、もういい加減に手、ほら、握るよいえ触らせてもらいます上腕筋よ俺の腕を運び上げてくれその女神の祭壇までうわーやらけーあったかいよー体温がー体温がー肌の湿度とかヤバイよーちょこれ体温だよ全員集合って誰も来なくていいから俺うわー目があってるから「ありがとうございます」って基本はこれしかないって思ってた言葉だけど言ったよ言えたよもう一言いってみるか?可能か?「よ、吉澤さんの声が好きです」アチャー言いながら言わなくてもよかったかもって思ってしまった俺なんかもういたたまれない、ここにいたいのにいたたまれないって何なの意味わかんないし全然なんかきょとんとしてるよもしかして聴こえてないかも俺緊張すると声小さくなるからでも俺もう一度言うわけにもいかないし言いたいわけでもないから、もし聴こえなかったとしたら永遠に謎のまま終わるんだね僕たちって何ひとりで悦に入ってんの見てる、わー、見てる不思議そうに見てる?俺って不思議?でもほら自然な感じでね、手、離すしね、俺まっとうな社会人だからさ、引き剥がされるまでつかんでるみたいなことってできないタイプなんだよって俺のことなんかどうでもいいけど目があってる何か考えてるのか考えてないのかわからないよよっすぃきれーすぎなんか透明だなぁガラスみたいな目だなぁ小春や光井に比べるとやっぱ透明っていうか透明すぎっていうか無限の空間がその瞳の向こうに広がっているみたいで頭がぼーっとするんだその空間は上も下も時間も色も何もないんだただ無限なんだそして虚無だとも思ったんだ怖いような吸い込まれるような虚無だと思ったんだでもそれはディナーショーの時も今日ほどじゃないけどちょっと感じた吉澤さんの空気だしそもそもそういう内向きの何か、何かがあると思いたい何か厨だし、ヒトとして当たり前のエリアが当たり前にあるということならむしろその健全さを尊く思う。でもただ微笑んで静かにしてるだけのことなのに内側に何かあるとか言うないくらあたしが美人だからってとか言いたくなるかもしれないし仕事モード、通常のディフェンシブなモード、お客様対応のマナーモードに花瓶に花をじゃなくて過敏に反応してるだけなんだ冷静じゃないし第一にも第二にもそうだ美人だから困るんだ解釈にだから解釈するなって言ってんじゃん言ってねーよ映ってるのはあなたでしょう?え?なに?
吉澤さんは微笑んで俺を見ている。
吉澤さん俺はどうしようどうしようもないけどありがとうむしろとにかくありがとうここにいてくれてと思うし、どこにいてもありがとうと俺は思ったと思うよ手あったかいねあったかかったね、うわー!
俺はステージから降りる階段の最後の一段を飛ばして小さくジャンプ。
唇を噛んで会場の外へ早足で歩いた。