「ブログとかやってるんですか?」と尋ねられたら「やってないですねぇ」とウソをつくしかないと
思っていたが、幸い、誰にも聞かれなかった、ハワイの話ね。
pという人にはパスポートに記載されている別の名前もあってこんな風体をしてるってことは今のところ
Nobody knowsと自分では思ってる。知られてないからエロとエゴ丸出しの文章を書けてる。
もし顔とかバレたら書き続けられるかどうかわからない。や、書けるかもしんないけどさ。
でもわかんないから。俺、こことか娘。小説大事だし書けなくなるリスクはとれない、まだ。
迷った末に「まだ」とつけた俺の歯切れの悪さ。
会場とかであの人やあの人もここにいるんだと思うと名前を呼んで今のあれすごかったね見た?とか
言いたい瞬間は過去にもあったしこれからもあると思うから本当は歯切れ悪い。
でも自信ない。いろんな意味で。だから匿名絶対キープ。ハワイも同じ。誰とも話さないつもりで。
それで楽しいのか?それでも行きたかったFCツアー。
でも、まぁ、やっぱ、流れで言葉を交わさせてもらったヲタの方々もいて、
生まれて初めて俺はヲタ名刺というものをもらいました。
推しの写真がプリントされた名刺。
ふんげーかわいいの。
それ見た瞬間「あ、似てる」と思った。
高橋愛とあんたは似てる、と。
名刺をくれたヲタは、プロレスラーですかと言いたい巨漢だ。
フツーに言って似てない。どう見ても似てない。でも「似てないけど似てる!」って思ったんだよね。
なんていうか、そのヲタを水で煮たら中から名刺の写真の顔をした小さな人間がクルンって出てきそうな気がした。内包してるというか。この感覚に戸惑った。
それまで、ヲタは自分に無いものを推しに求めてると俺は思っていた。
俺含めて、どーしても外見弱いやつが多い。外見弱者という言葉があるようだがまさにそれ。
きれいだったり楽しそうだったりする姿に惹かれるのは自分に無いからだと。
でもそのヲタ名刺を見た時感じたのは逆のことだった。
あんた内側に高橋愛持ってるじゃん、という感覚。
その時に思い浮かんだ言葉が「ヲタの魂、推しの顔」ってことだった。
俺たちキモい外見弱者だけど魂は推しの顔してるんだよきっと。
そんで、ヲタが見つめる「推し」っていうのは
自分の外側と内側、両方に同時に存在するものなのかも。
非常に抽象的だけどそんなこと思った。
同時に2ヶ所に存在する物質、量子力学かなんかで読んだことあるような気がして名刺を手にしながら思い出そうとしたけど当然思い出せなかったし今も調べる気力はないのだが。